ミヅキの超短読書感想文

読んだ本についての超短い感想文です。

2019-01-01から1年間の記事一覧

脳も体も冴えわたる 1分仮眠法 – 坪田 聡

わずか1分だけでも仮眠を取ることで、睡眠負債を減らして集中力が高められるお話です。 仮眠のタイミングや長さなど具体的に書かれているので、自分でお試し中です。できない大きな目標を掲げるより、できることから始めてみることが大事とのことです。 脳…

道化師の蝶 – 円城塔

飛行機に乗っている間に得られた着想のみで稼ぐ資産家、作品ごとに違う言語を使う謎の小説家、小説家を追う資産家の財団の雇われ人のお話です。 登場人物それぞれは、筋をとおして行動していますが、それをつなぎ合わせると、お花畑をひらひらと舞う蝶のよう…

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 – 水野敬也

売れない芸人さんが、神様ガネーシャとコンビを組んで、お笑いトーナメント優勝を目指すお話です。 結局は、楽しんだヤツが最強ってことらしいです。 夢をかなえるゾウ2 作者: 水野敬也 出版社/メーカー: 飛鳥新社 発売日: 2012/12/12 メディア: 単行本 購入…

細雪 下 – 谷崎 潤一郎

物静かな三女の婚活、自由奔放な四女の恋愛、家柄を気にする長女のプレッシャーたちに翻弄される、次女さんのお話です。 生まれ育ちが関西の人は、東京ではなかなか暮らしにくいものらしいです。 新装版 細雪 下 (角川文庫) 作者: 谷崎潤一郎 出版社/メーカ…

細雪 中 – 谷崎 潤一郎

長女が大阪から東京へ引っ越してからの、東京、大阪を舞台にした四姉妹のお話です。 末の妹が、先進的すぎて、お姉さんたちは大変です。 細雪 (中) (角川文庫) 作者: 谷崎潤一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版 発売日: 2016/07/23 メディア: 文庫 …

細雪 上 – 谷崎 潤一郎

家柄が良い、大阪 の美人四姉妹のお話です。 三女に、お見合い話が次々ときますが、昔の名家なので本家の調査がとっても厳しくてびっくりします。 細雪 (上) (角川文庫) 作者: 谷崎潤一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版 発売日: 2016/07/23 メディ…

夢をかなえるゾウ – 水野敬也

ゾウの神様ガネーシャから直にアドバイスをもらって、成功を目指す男性のお話です。 考えるより生むがやすしってことらしいです。 夢をかなえるゾウ 作者: 水野敬也 出版社/メーカー: ミズノオフィス 発売日: 2013/04/23 メディア: Kindle版 この商品を含む…

クロノス・ジョウンターの伝説 – 梶尾真治

過去に物質を送ることができる装置で、自分自身を送った人たちのお話です。 おそらく過去は改変できないこと、間違いなく大きな代償を受けることが分かっていても、後悔に挑みます。 クロノス・ジョウンターの伝説 (徳間文庫) 作者: 梶尾真治 出版社/メーカー…

白い牙 – ジャック・ロンドン/山本政喜訳

荒野で生まれたオオカミさんのお話です。 強くて、賢くて、義理堅い、とてもいいヤツです。 白い牙 (新潮文庫) 作者: ジャック・ロンドン,白石佑光 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1958/11/12 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 42回 この商品を含むブロ…

カタロニア讃歌 – ジョージ・オーウェル作/高畠文夫訳

スペイン内戦に、義勇軍として戦ったイギリス人男性のお話です。 スペイン人は大変おおらかで好感が持てますが、武器の出来はイマイチらしいです。 カタロニア讃歌 (ちくま学芸文庫) 作者: ジョージ・オーウェル 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2016/12/…

白痴(下) – ドストエフスキー

純粋な青年、強欲な商人、美しい女性、若い女性の恋のお話です。 みんな幸せになりたいのに、思いはずれ続けます。 白痴(下) 作者: ドストエフスキー 出版社/メーカー: グーテンベルク21 発売日: 2015/04/17 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを…

白痴(上) – ドストエフスキー

癲癇の療養を終えてスイスからロシアに帰ってきた若者が、美しい娘へ好意を寄せるお話です。 若者はとっても純粋、一方の娘さんがとってもキツイ性格で、周囲の人々を巻き込んでいきます。 白痴1 (光文社古典新訳文庫) 作者: ドストエフスキー 出版社/メー…

ザ・コーチ3 時間泥棒と賢者の地図 – 谷口貴彦

仕事で成功した男性が、時間管理について学び、考えるお話です。 チャーリー浜さんも言っているとおり「君たちがいたから、僕がいた」です。 ザ・コーチ3 時間泥棒と賢者の地図 作者: 谷口貴彦 発売日: 2016/10/09 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ…

ドミノ – 恩田 陸

東京駅で、いろいろなトラブルが重なっていくお話です。 生命保険会社の女性社員達は、とってもユニークに有能です。 ドミノ (角川文庫) 作者: 恩田陸,sengajin 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2004/01/23 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 94回 この…

聖女の救済 – 東野圭吾

誰も他人がいない自宅でのIT社長殺人事件を、物理学助教授が謎解くお話です。 女性刑事の見る「目」と「勘」の良さ、社長夫人の「振る舞い」に、全男性は恐怖するのではないでしょうか。 聖女の救済 (文春文庫) 作者: 東野 圭吾 出版社/メーカー: 文藝春秋 …

配達あかずきん 成風堂書店事件メモ – 大崎 梢

駅ビル6Fにある書店でおきる事件たちのお話です。 あやふやな記憶でやってくるお客さんや、営業さんとのやりとりなど、本屋さんの描写がすばらしくリアルに描かれていて、途中までミステリーだったことをすっかり忘れていました。 配達あかずきん 成風堂書…

ラーマーヤナ – 河田清史

悪魔に連れ去られたお姫様を、猿たちと助けに向かう王子様のお話です。 決戦の場面は、とんでもなくスケールがでっかく、ド派手です。 ラーマーヤナ 作者: 河田清史 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

コーヒーが冷めないうちに ー 川口俊和

好きな時間に行ける席がある喫茶店のお話です。 4話のオムニバスで構成されていますが、1話目の有能OLがプライドの高さで苦労する姿に、「がんばれ」ってエールを送ってしまいます。 コーヒーが冷めないうちに 作者: 川口俊和 出版社/メーカー: サンマーク…

養老孟司の<逆さメガネ> – 養老孟司

物の見方を変える「逆さメガネ」をかけられるようになると、世間が悪い、社会が悪いってのは、自分の考え方が問題ってことに気付けるというお話です。 洗濯などボタン一つで済むことが増えていますが、実は、体を動かすことによる上達の機会を減らす皮肉な結…

昭和新山 – 新田次郎

第二次世界大戦時の北海道有珠山噴火でできた昭和新山を保護、記録し続けた男性のお話です。 一緒に入っている、「雪呼び地蔵」は女性3人が登山するお話で、ありがちな甘い判断で深みにはまっていきますが、読者にはわかる判断材料を与えておいて、刻々と変…

かがみの孤城 – 辻村深月

学校に行けない少女が、鏡の中の古城で、同年代の6人の少年少女と出会うお話です。 わからないことは、人に聞くばかりじゃダメで、周りのヒントを見つけて自分で考えて行動してみなければ何も変わらないって、優しく語りかけてきます。 かがみの孤城 作者: …

風車小屋便り – ドーデ 著/村上 菊一郎訳

蒸気式製粉工場ができて、最後に残った風車小屋周辺の人々のお話です。 短編集の内の1つに、金の脳を持った男が出てきますが、文字どおり身を削っていく姿が痛々しかったりします。 風車小屋便り(新潮文庫) 作者: アルフォンス・ドーデ 出版社/メーカー: …

あかね空 – 山本一力

のれん分けで、京から江戸の長屋に豆腐屋を開いた男性のお話です。 困ったときはお互い様なご近所さん同士の人情が、とっても温かいです。 あかね空 (文春文庫) 作者: 山本一力 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2004/09/02 メディア: 文庫 購入: 2人 クリ…

チャタレー夫人の恋人 – D・H・ロレンス

夫が戦争で下半身不随になってしまったご婦人が、身分が違う相手に恋をするお話です。 イギリスの田舎町が農業から工業へ変わっていく中で、「絆」や「思いやる心」をはぐくめる「本物の男女の姿」が描かれています。 完訳チャタレイ夫人の恋人 (新潮文庫) …

無人島に生きる十六人 – 須川邦彦

明治時代の日本の16人が、難破でたどり着いた無人島で生きていくお話です。 とにかく規律が取れていて、年長者、新人皆がお互いに助け合います。 無人島に生きる十六人 作者: 須川邦彦 出版社/メーカー: オリオンブックス 発売日: 2013/11/22 メディア: Kind…

狭き門 – ジッド/山内義雄訳

頭脳明晰な男子が、いとこ姉妹のお姉さんに恋をするお話です。 この3人が、それぞれ別の「愛」を追い求めていきますが、結果としては、どの「愛」も良かったのではないかと思えます。 狭き門 (新潮文庫) 作者: ジッド,山内義雄 出版社/メーカー: 新潮社 発売…

スクラップ・アンド・ビルド – 羽田圭介

「早う死にたか」が口癖の要介護祖父と暮す、お孫さんのお話です。 無職で資格の勉強もはかどっていない状況から、読者目線で「なんか違う」って自己改革を進めますが、表面の言葉には出ない「他人の気持ち」に気が付きます。 スクラップ・アンド・ビルド 作…

アラビアの夜の種族Ⅲ – 古川日出男

災厄の書では、魔王が復活して、勇者たちが再び戦い、ナポレオンがいよいよ攻め込んでくるお話です。 アラビアのお話は、色とか匂いとか刺激的なものが多いですが、この本はなんか白黒な読感です。 アラビアの夜の種族 III (角川文庫) 作者: 古川日出男,片岡…

アラビアの夜の種族Ⅱ – 古川日出男

ナポレオン軍は、ついに海を越えて上陸し、「災厄の書」は、地下ダンジョンで、魔王と勇者たちが戦いを繰り広げるお話です。 これまでのお話の主人公たちが同じ戦場に集う。。。超定番ではありますが、やはりそれが面白いと再認識してしまいます。 アラビア…

アラビアの夜の種族Ⅰ – 古川日出男

圧倒的な戦力を持フランス軍が攻めてきているカイロ(エジプト)で、本好きのナポレオンに読ませて虜にするために作成している、「禁断の書」のお話です。 魔物、魔法、ダンジョンと、とってもファンタジー物になっていて、異世界ラノベ好きなひとたちにも、…