ミヅキの超短読書感想文

読んだ本についての超短い感想文です。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

川の深さは ー 福井晴敏

元刑事の現やる気なし警備員が、少年と少女を助けたことで、国家的な事件に巻き込まれるお話です。 最初は狭い警備室の一室で話が進みますが、最後は、Sセガールの沈黙シリーズみたいに、ド派手なハリウッド映画を見ていたような気持ちになっていました。

卒業 ー 重松 清

3つの短編で、それぞれの昔を振り返ります。 どうしても許せないことは、他の人には理解してもらえませんが、年を取って相手のことが少し理解できれば、許せるようです。

良き兵士シュベイク ー ヤロスラフ・ハーシェク/辻恒彦訳

トンマな男が、マジメな軍隊で、トンチンカンな騒動を起こすお話です。 チャップリンの映画のような喜劇で、楽しく読み進められます。が、未完です。

赤毛のレッドメーン家 ー フィルポッツ作/赤冬子訳

ロンドン警視庁の敏腕刑事が、休暇先で殺人事件に遭遇して、捜査を進めるお話です。 仕事一筋のおじさん刑事だって、恋もするし、結婚もしたかったりします。

ゴールデンスランバー ー 伊坂幸太郎

仙台の街を凱旋パレード中に新首相を爆殺した容疑をかけられた、宅急便配達人のお話です。 普段は、家族、仕事、お金・・・、いろんな鎖でつながれていますが、いざっていうときは、ちっぽけなプライドで動きたいものです。

死せる魂 - ゴーゴリ/工藤精一郎訳

ロシアの郊外にあるN市に現れた、謎の男が死んだ農奴を求めて、自分の計画を実現しようとするお話です。 読み進めるうちに、主人公の成功したり失敗したりする姿に、一緒になって歓喜してしまうように引き込まれます。

女の一生 ー モーパッサン/新庄嘉章訳

フランスの田舎貴族の箱入り娘が、現実を生きていくお話です。 みんな夢や希望に向けて行動しますが、ままならないものです。

国家と革命 ー レーニン/角田安正 訳

国家、革命とは何か、民主主義をとは何か、レーニンが解釈してくれる本です。 とにかく、文章の端々から革命へのあっつい熱を感じます。革命家ってスゴイです。

サイドカーに犬 ー 長嶋 有

女性が、母が家出していた小四の夏休みを思い出しているお話です。 母親のローカルルールを、おっかなびっくり破っていく姿は、懐かしい気分になってしまいます。

氷 ー アンナ・カヴァン/野作正也訳

氷に閉じ込められようとしているいくつもの世界で、何度も彼女を探し、見つけようとするお話です。 妄想も現実もごちゃまぜで、辻褄なんてこれっぽっちも気にしてませんが、読後は、途中から夢を見ていたような不思議な感覚です。 この作品は、検索している…

怒りの葡萄 ー スタインベック/大久保康雄

砂嵐、竜巻で畑を破壊された一家が、職を求めてオクラホマからカルフォルニアへ移住するお話です。 みんながみんな、自分を守ることで手一杯な、超ハードモード設定となっています。

仕事は楽しいかね? ー デイル・ドーテン

不運で不幸だった男が、吹雪で空港で足止めを食っているときに、たまたま出会ったおしゃべりな老人から、人生を変えるレッスンを受けるお話です。 今年も、いっぱい本を読んで、使える手持ちの「アイディア」を見つけていきたいなあと思います。