ミヅキの超短読書感想文

読んだ本についての超短い感想文です。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

師父の遺言 – 松井 今朝子

自分を「一生反抗期」な筆者が、これまでの半生を振り返り、稀代の演出家である師との出会いと受けた教えについて語るお話です。 師匠から、自分が描いた歌舞伎演出通りになっていないとカミナリを落とされ、スタッフとの間を、何度も泣きそうになりながら行…

隊長ブーリバ – ゴーゴリ

南ロシアのコサック兵隊長が、ポーランドと戦い続けるお話です。 ロシア正教への信仰心の高さと、敵への容赦ない制裁に、驚きと怖さを感じます。 隊長ブーリバ (潮文学ライブラリー) 作者:ゴーゴリ 出版社/メーカー: 潮出版社 発売日: 2000/12/01 メディア: …

好かれる人が無意識にしている文章の書き方 – 中谷 彰宏

作者さんの体験をもとに、自分が書いた文章が、相手に好かれたり、冷たいって思われちゃうのは、なにが違うんだろうってお話です。 「相手に配慮する」とは、どんなことか考える良い機会に出会うことができました。 好かれる人が無意識にしている文章の書き…

イワン・デニソビッチの一日 – ソルジェニツィン

ロシア強制収容所に入っている男性のとある1日のお話です。 極寒の中で、配給されたわずかなパンをやり繰りして、たばこにありつく、、、幸せな一日です。 イワン・デニソビッチの一日 作者:ソルジェニツィン 出版社/メーカー: グーテンベルク21 発売日: 2…

月は無慈悲な夜の女王 – ロバート・A・ハインライン

地球の植民地になった月でコンピュータ技師をする男性が、自我を持ったコンピュータと友達になったことで、革命に巻き込まれていきます。 人間たちが一番信じているのは、コンピュータってことです。 月は無慈悲な夜の女王 作者:ロバート A ハインライン,矢…

心は孤独な狩人 – カースン・マッカラーズ

寂れたアメリカの田舎町に暮らす、ろうあ者の男性を中心に、年齢も職業も違う男女5人が、片思いするお話です。 相手への思い込みが高まるほどに、距離が離れていく。。。理解する/してもらうって難しいものです。 心は孤独な狩人 作者:カースン・マッカラー…

一瞬で心を「切り替える」技術 スポーツドクターが教える – 辻秀一

プロスポーツ選手がやってる「切り替え」を使って、仕事などのパフォーマンスを上げる方法のお話です。 人は「上機嫌」でいるときにパフォーマンスが上がり、トレーニングで「不機嫌」の時間を、「上機嫌」に変えられるそうです。早速、手帳を使った振り返り…

谷間のゆり(上) – バルザック

20歳の若者と、子供もいる伯爵夫人との間に生まれた恋のお話です。 親から愛情をかけてもらえなかった青年と、夫からの愛情がもらえていない女性が意気投合して、愛を深めていきます。 谷間のゆり(上) 作者:バルザック 出版社/メーカー: グーテンベルク2…

酔って候 – 司馬遼太郎

幕末の主役にはなれなかった、4人の大名のお話です。 黒船来航より、大きく時代が変わっていく中で、しっかり流れを見極めて、信念をもって行動する賢人たちです。 新装版 酔って候 (文春文庫) 作者:司馬 遼太郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2003/10…

竹取物語 – 星 新一

みんな知ってる「かぐや姫」を現代語に訳したお話です。 作中に度々出てくる筆者のツッコミ(解説?)が軽妙で、テンポよく読み切れました。 竹取物語 (角川文庫) 作者: 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング 発売日: 2008/07/25 メディア: 文庫

「急がない」技術 – 吉田 典生

目先のことに囚われて、なかなか結果が出ない人は、急いで手を動かす前に、一度立ち止まってみた方がうまくいくってお話です。 親や上司から「考えろ」って言われたときに、視野の広げ方、事実から仮説の立て方など、考えること自体についてのヒントがもらえ…