ミヅキの超短読書感想文

読んだ本についての超短い感想文です。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

J・M・ケイン作/田中小実昌訳 ー 郵便配達はいつも二度ベルを鳴らす

流れ者の男とギリシャ人の旦那を持つ妻とで、やっつけの完全犯罪計画でトラブル連続夫殺害のお話です。 すべてを失ったと思っているときにだけ、余計な欲とかの感情が抜けて、純粋な気持ちになります。

嵐が丘 ー エミリー・ブロンテ/田中西二郎訳

恋がかなわず姿を消していた素晴らしい少年が、青年となって嵐が丘と呼ばれるお屋敷に戻り復讐をしていくお話です。 自分の息子だろうと容赦なく、とことん酷いですが、ひとの心は負けないようです。

兎の眼 ー 灰谷健次郎

ゴミ処理場隣の学校に勤務している若い女性教師が、超頑張るお話です。 生徒、同僚の先生をはじめ、通りががりの人まで個性的で、とっても濃ゆく描かれています。

チップス先生さようなら ー ヒルトン/菊池 重三郎訳

イギリスで教鞭を取るチップス先生のお話です。 みんなから頼られる先生は、ほのぼのした雰囲気になっています。

エマー ジェーン・オースティン/ハーディング祥子訳

イギリス社交界で、ちょっぴり(自称)お節介で、ちょっと(自称)妄想好きな淑女の恋愛事情のお話です。 エマ嬢のブーメラン具合を楽しく読むことができます。

炎熱商人ー 深田祐介

日本が建築ラッシュの中、フィリピン駐留の木材商社マンが、無茶な要求をしてくる本社や、功をあせる同僚と、優秀な上司、現地スタッフのなかで、奮闘するお話です。 カーチャンが無理やり持っていかせた品々が、現地で大変ご好評です。

グレート・ギャツビー ー フィツジェラルド

田舎から出てきた青年が、突然、大金持に友達認定されるお話です。 少しずつギャッツビー氏の秘密が明かされていきますが、お金持ちってのは、大変なんだなぁです。

孤高の人 ー 新田次郎

ヒマラヤ登頂を目指しながら、単独で登頂していく男の物語です。 夏山のさわやかな風、冬山の凍える風、開いたページの空気を感じられます。

オリヴァ・トゥイスト ー チャールズ・ディケンズ/北川悌二訳

生後すぐに母親と死に別れた少年が冒険するお話です。 悪いやつが幅を利かせますが、良い人たちも必ずいます。

女王陛下のユリシーズ号 ー アリステア・マクリーン

第2次世界対戦時にイギリス軍艦が、北極海で困難な闘いに挑みます。 海の男のお話です。

ゴリオ爺さん ー バルザック作/小西茂也訳

安下宿に部屋を借りている謎のゴリオ爺さんのお話です。 娘に甘すぎは、そのうち大変なことになります。

DIVE!! ー 森 絵都

高飛び込み競技でオリンピックを目指して切磋琢磨する少年たちのお話です。 ズルとか妨害しちゃう”いやな奴”が登場しない、さわやかものがたりです。

生存者ゼロ ー 安生正

北海道で起きた謎の大量死亡事件を追う物語です。 主な登場人物が、ことごとく苦渋の選択をしていきます。家族が一番大事なのです。

幸せの残像 THE BOOK OF FATE ー パリヌッシュ・サニイ

1960年台のイランに生まれた女性が、革命、戦争のなかで、恋や子育てに奮闘するお話です。 親が相手を決める文化の中での恋愛は、本当に大変なことらしいです。