ミヅキの超短読書感想文

読んだ本についての超短い感想文です。

未成年 – ドストエフスキー

貴族と農奴の間に生まれたロシアの青年が、昔のやんちゃ話を語るお話です。。 上巻は賭博におぼれるどうしようもない若者の解説ですが、下巻に入ると登場人物たちそれぞれの思惑し行動するドタバタ劇に変容します。 未成年(上) (新潮文庫) 作者:ドストエフ…

現代思想のパフォーマンス – 難波江 和英、内田 樹

「現代思想」を現実世界がどう使われているか、そして、どう使うかの指南を記しているお話です。 「不思議の国のアリス」や映画「エイリアン」を使った解説で、我々普通の人でもなんか使えそうな気分になってきます。 現代思想のパフォーマンス (光文社新書)…

パラダイムシフトできてる? ポストコロナ時代へ – 福田 淳

コロナウィルス流行で、今世の中がどんなふうに変わってきていて、何を求められているかを、「ブランド・コンサルタント」さんが教えてくれるお話です。 自分でぼんやりと考えていたことが、すばらしく適切な表現で「文章化」されていて、読み進めるごとに、…

敬聴力Ⅱ: (『違う』を聴く力!) – 西元 康浩

最近流行りの「コーチング」で耳タコの「傾聴テク」を、相手の宝物を引き出すツールにしちゃうこころがけです。 分かっているつもりだった「相手と自分は違っている」を思い出しましたので、まずは家族との会話を見直してみる機会になりました。 【敬聴力】Ⅱ…

聖の青春 – 大崎 善生

幼少期にネフローゼを患った少年が、運命的に出会った将棋という翼で羽ばたいていくお話です。 一局打った次の日は高熱で寝込むような、明日どうなるかわからない日々の中、「名人」を目指し、「普通」にあこがれる純朴な姿に感涙です。 聖の青春 (角川文庫)…

エレニア記3~6 – デイヴィッド・エディングス

宝石の中に閉じ込められた若き女王を救うために、奔走するおじさん騎士のお話です。 人、宝、などなど探し求めて、仲間と旅を続ける、RPGの王道を行きます。 四つの騎士団―エレニア記〈3〉 (ハヤカワ文庫FT) 作者:デイヴィッド エディングス 発売日: 2006/09…

エレニア記1 眠れる女王、エレニア記2 水晶の秘術 – デイヴィッド・エディングス

原因不明の病の進行を止めるため、クリスタルに閉じ込められた女王の元に駆けつけた騎士のお話です。 軽妙なセリフの掛け合いが楽しい、剣と魔法の冒険ファンタジーです。 眠れる女王―エレニア記〈1〉 (ハヤカワ文庫FT) 作者:デイヴィッド エディングス 発売…

やわらかロジカルな話し方 – 富樫 佳織

周囲から「キツイ」、「こわい」印象だった仕事デキる女性が、先輩方のやり方から導き出した、うまい話の進め方のお話です。 相手を思って話しているのに、どうも相手に伝わってないなと感じているひとなら、変わる切っ掛けを見つかられそうです。 やわらか…

麻酔 – 渡辺淳一

子宮筋腫の手術後、麻酔から目覚めない妻を持つ旦那さんのお話です。 どのような状況にも自分で考え、決断する、、、できるオトコです。 麻酔 作者:渡辺淳一 発売日: 2016/01/08 メディア: Kindle版

激闘! 異世界警察24時最前線スペシャル! - 片栗粉

突然20年前に異世界大陸がやってきた日本での、警察官たちの活躍のお話です。 日本(いわゆるコメ)の上に異世界を乗せた、丼物的な物語は、とっても大好物です。 https://ncode.syosetu.com/n9853gh/(←作品へのリンク)

ドストエフスキー– 山城むつみ

超有名作家ドストエフスキー作品についての考察を語るお話です。 読み込み方がとんでもなく深く、次にドストエフスキー作品を再読するときは、これまでと全く違う視点、解釈で楽しめそうです。 ドストエフスキー (講談社文芸文庫) 作者:山城むつみ 発売日: 2…

サバイバル・ウェディング – 大橋弘祐

寿退社した日に婚約破棄された元女性編集者が、半年以内に結婚を条件に復職するお話です。 残念な性格の男性編集長から繰り出される、デザイン業界の偉人の名言がとってもためになります。あと、ガネーシャ様もちょっと出てきます。 サバイバル・ウェディン…

アルゴリズム フェアネス もっと自由に生きるために、ぼくたちが知るべきこと – 尾原 和啓

あらゆる行動が、デジタルで記録管理されつつある今って何なのかってお話です。 「日本人目線」で書いてくれているので、本当は超難しい技術の話でも、わかった気がしちゃいます。 アルゴリズム フェアネス もっと自由に生きるために、ぼくたちが知るべきこ…

銀河パトロール隊 レンズマン – E・E・スミス

超兵器でやりたい放題の宇宙海賊に立ち向かう、若きパトロール隊船長さんのお話です。 未知の「レンズ」の力を授かり、悪をやっつける痛快な宇宙活劇で、ガンガン読み進んじゃいます。 銀河パトロール隊 レンズマン・シリーズ 作者:E・E スミス 発売日: 20…

風紋 - 松本清張

社史(社長の立志伝)を執筆させられることになった男性が、自社の主力栄養剤の成分偽装疑惑に巻き込まれるお話です。 ワンマン社長の体制と、上層部の派閥争いに明け暮れている姿をみていると、結局会社ってなんだったっけ?って思っちゃいます。 風紋 (光…

王妃マルゴ – アレクサンドル・デュマ

カトリックとプロテスタントが対立する16世紀フランスで王女になった、美しい女性のお話です。 王様のカーチャンが、強烈な手段で次々と物語をひっくり返してくれるおかげで、場面展開が早く、どんどん読み進められちゃいます。 王妃マルゴ〈上〉 (河出文庫)…

決闘 – アントン・チェーホフ

人妻と同棲して酒におぼれてる男性が、それに我慢できない動物学者と決闘するはめになってしまうお話です。 自分が 世間の役になっていないって感じるのは、結構キツイく、投げやりになってしまいます。 決闘 作者:アントン チェーホフ 発売日: 2012/09/14 …

青の王 ナルマーン年代記 – 廣嶋 玲子

強者である魔族を使役することで栄華を極めた王国で、不思議な塔に閉じ込められた少女と出会った少年の冒険のお話です。 仲間たちのきずなは強く、悪役さんたちはしっかり悪い。超王道ファンタジーです。 青の王 ナルマーン年代記 作者:廣嶋 玲子 発売日: 20…

後宮も二度目なら 〜白豚妃再来伝〜 - 中村 颯希

おデブで人を疑うことを知らない女性が、濡れ衣を着せられて後宮を追放されますが、本人と知られぬまま強制的に戻されたしまうお話です。 この作者さんは、本作以外も、明るく前向きな物語を書いてくれているので、定期的に読み返してしまう魅力があります。…

カザノヴァ回想録 – カザノヴァ

18世紀のヨーロッパ各地の宮廷で、浮名を流した作者さんがまだ若かりし頃のお話です。 様々な国で出会った女性たちと恋をして、賭博して、余った時間にお仕事って感じの充実人生が語られています。 カザノヴァ回想録(第一巻) 作者:カザノヴァ 発売日: 2015…

経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録 – 鈴木 亘

貧困、暴力、クスリ等々、問題を抱えていた大阪市西成区の改革プロジェクトに、大阪市の特別顧問として参加した、経済学者さんのお話です。 地域住民たちの声を聴いて、縦割りで超面倒くさいことを言う行政を動かしていく姿は、無敵の魔王城を目指す勇者のよ…

ポジティブ・インパクト まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく – ボブ・トビン

自分から、周りの人々に「いい影響」を与えるヒントを、経験豊富なトップコンサルタント&大学教授さんが教えてくれるお話です。 自分と周りの人たちの人生をちょっと良い方向に変えられちゃうんじゃないかって期待が持てる、明日の元気をもらえました。 ポ…

ボーイミーツガールの極端なもの – 山崎ナオコーラ

老若男女それぞれの「恋のかたち」+サボテン豆知識が語られるお話です。 「じんわり、ほっこり」な9編の短編が、それぞれ、ちょっとだけつながっていくので、読み進むのが楽しくて仕方なくなっちゃいます。 ボーイミーツガールの極端なもの 作者:山崎ナオ…

ラストオーダー1 ひとりぼっちの百年戦争– 浜松春日

人間文明の終焉後の世界で、都市を守り続ける少女型アンドロイドと、地下でひっそりと暮らしていた幼い兄妹が出会うお話です。 とっても機転が利くお兄ちゃんが、人知れず奮闘する戦いに、手に汗握っちゃいます。 ラストオーダー1 ひとりぼっちの百年戦争 …

実践! タイムマネジメント研修: より少ない時間で、より高い成果を出すために 実践シリーズ – 坂本 健

限られた時間の中で、いかに成果を出していくか学ぶ研修のお話です。 年始ですから、 これまで日々積み重ねてきた、自分自身の無駄な行動を反省して、時間管理上手を目指します! 実践! タイムマネジメント研修: より少ない時間で、より高い成果を出すため…

爛柯の宴(第七局/最終局) – 松井 琢磨

神楽坂にある囲碁サロン「らんか」で、囲碁の世界に踏み込んだ男性会社員さんのお話です。 これまでも、トンデモ展開にツッコミを入れながら楽しんできましたが、さすがの最終巻だけあって、ぶっ飛びかたも半端ないので、あっという間に読み切ってしまいまし…

硝子のハンマー 「防犯探偵・榎本」シリーズ – 貴志 祐介

オフィスビルの最上階で起きた、密室殺人事件に、女性弁護士と防犯探偵さんが挑むお話です。 トリックがとっても巧妙&緻密で、残念ながら、私の理解度は30%で停止したままです。 硝子のハンマー 「防犯探偵・榎本」シリーズ (角川文庫) 作者:貴志 祐介 …

無用庵隠居修行– 海老沢泰久

出世のことばかりな同僚に嫌気がさして、隠居を始めた元旗本さんのお話です。 悪い奴らを、頼りになる仲間たちと、バッタバッタと懲らしめる渋いおじさんの活躍は、読んでスカッとしますよね。 無用庵隠居修行 (文春文庫) 作者:海老沢泰久 発売日: 2017/03/2…

幸運な男――伊藤智仁 悲運のエースの幸福な人生 – 長谷川 晶一

元ヤクルトスワローズ投手の野球人生のお話です。 読み終わった後は、直ちに、youtubeで新人時代のキレキレッの高速スライダーを鑑賞するしかないです。 幸運な男――伊藤智仁 悲運のエースの幸福な人生 作者:長谷川 晶一 発売日: 2017/11/17 メディア: Kindle…

糸 – 林民夫

花火大会で出会った、中学生の男女が、すれ違いながら、互いにつながる糸を手繰り寄せていくお話です。 無味簡素な表現でつづられていますが、読み進めるうちに、ほんのり温度を感じます。 糸 (幻冬舎文庫) 作者:林民夫 発売日: 2020/02/19 メディア: Kindle…