ミヅキの超短読書感想文

読んだ本についての超短い感想文です。

文学本

佐賀のがばいばあちゃん – 島田洋七

幼少時の島田洋七さんと、おばあさんのお話です。 「先祖代々貧乏」って言えちゃうおばあさんが、とっても素敵です。 佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫) 作者: 島田洋七 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2004/01/01 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: …

三千メートル: 再生の山岳 – 谷山 稜

穂高岳で偶然出会った、登山好き男2人と、そうではなかった女2人のお話です。 登山しているときの風景や、天候が変わる時の緊張感で、登山素人でも、山に行きたくなってしまいます。 三千メートル: 再生の山岳 作者: 谷山稜 出版社/メーカー: ワンアース …

笹の船で海を渡る - 角田 光代

疎開先で一緒だったという女性に、振り回される女性のお話しです。 先進的な友人と家族に、主人公は、昭和な頑張りを続けます。笹の舟で海をわたる作者: 角田光代出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2015/03/13メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件)…

ゼロワン – 若木未生

マンザイ・グランプリに挑む、33歳男性のお話です。 読み終ると、自分が笑わせたい人の顔を、思い浮かべています。 ゼロワン 作者: 若木未生 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2015/12/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

三銃士(下) – アレクサンドル・デュマ

自分を狙う悪女と戦う、青年と3銃士のお話です。 とにかく、悪女のあきらめの悪さと巧妙さが印象的です。ほとんど主人公です。 三銃士 下 (角川文庫) 作者: アレクサンドル・デュマ,竹村猛 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2009/10/23 メディア: 文庫 購…

三銃士(中) – アレクサンドル・デュマ

全く違う性格の4銃士(三銃士+主人公)の恋のお話です。 主人公は、上巻の騒動でばらばらになった三銃士を探しますが、みんな戦い以外はダメ人間になっています。 三銃士 中 (角川文庫) 作者: アレクサンドル・デュマ,竹村猛 出版社/メーカー: KADOKAWA 発…

三銃士(上) – アレクサンドル・デュマ

銃士になるために、フランスの田舎からパリに出てきた青年が、剣と知恵で大暴れするお話です。 主人公が、決闘に、恋に、陰謀にと、次々と突っ込んでいくので、読み手は退屈する暇がありません。 三銃士 上 (角川文庫) 作者: アレクサンドル・デュマ,竹村猛 …

二都物語 – ディケンズ

18年間無罪の罪でバスティーユ監獄に入れられたいた父を持つ娘と、2人の男性が、フランス革命に振り回されるお話です。 後半は、ちょっと間違えるとギロチン送りのドキドキ展開です。 二都物語 (新潮文庫) 作者: チャールズディケンズ,Charles J.H. Dickens,…

坂東眞砂子 – 旅涯ての地(下)

当時、異端とされていた、カタリ派の村に招かれた男性のお話です。 男性が持っている「マリアの福音書」に書かれていたことにより、信心深い村の人々の信仰心が見えてきます。 旅涯ての地(下) (角川文庫) 作者: 坂東眞砂子 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売…

坂東眞砂子 – 旅涯ての地(上)

13世紀のイタリアで、マルコ・ポーロの家に買われた奴隷の男性のお話です。 ヴェニスを舞台にした、「聖杯」探索に巻き込まれる冒険活劇で、ドキドキ、ハラハラしちゃいます。 旅涯ての地(上) (角川文庫) 作者: 坂東眞砂子 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売…

レ・ミゼラブル【完全版】 – ヴィクトル・ユーゴー

前科を持つ脱走囚が、司教との出会いにより改心、その後、善行を重ねるお話です。 置かれた環境はみんな違いますが、悩み、その中で自分にとっての正解を選択していきます。あと、悪い奴は、記憶と勘がとっても良いようです。 レ・ミゼラブル【完全版】 作者…

ことり - 小川洋子

人のことばは話せませんが、自分だけには理解できる兄を持つ、男性のお話です。 極力人との関わりを避けた、しずかな生活が、優しい文章で描かれています。 ことり (朝日文庫) 作者: 小川洋子 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2016/01/07 メディア: …

旅の日のモーツァルト – メーリケ

モーツァルト夫婦が、オペラを上演するためにプラハへ向かう旅の1日のお話です。 ひたすらに、のどかで詩的な表現で、天才音楽家のはかなさを感じます。 旅の日のモーツァルト (岩波文庫) 作者: メーリケ,宮下健三 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1974/1…

三月は深き紅の淵を – 恩田陸

三月は深き紅の淵をという謎のミステリー小説をめぐる、4つのお話です。 評価されたい、きもちを伝えたいなどなど、、、作家目線で「文章を書くこと」の動機の「ありか」を探す作品ではないかと思いました。 三月は深き紅の淵を (講談社文庫) 作者: 恩田陸 …

やさしい訴え – 小川洋子

旦那さんから逃れるために家出したご婦人が、家出先でチェンバロを制作している男性、女性、老犬と知り合うお話です。 みんな、過去に大事な何かを失っていますが、距離を測りながらお互いに絡んでいきます。 やさしい訴え (文春文庫) 作者: 小川洋子 出版社…

悪霊(下) – ドストエフスキー

ロシアで革命を企てる青年のお話です。 先の見えない社会で、ひたすら自己保身に走る人たちの悲劇を見ることができます。 悪霊(下) 作者: ドストエフスキー 出版社/メーカー: グーテンベルク21 発売日: 2014/07/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブ…

悪霊(上) – ドストエフスキー

農奴解放後のロシアで、革命をたくらむ青年のお話です。 混沌とした世界で、貴族、農奴、老人、若者、みーんな全く違う価値を持ったまま、下巻に続くって感じです。 悪霊(上) (新潮文庫) 作者: ドストエフスキー,江川卓 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2…

なぜ、はたらくのか 94歳・女性理容師の遺言 – 加藤 寿賀

94歳まで現役を貫いた女性のお話です。 戦争は絶対ダメですが、平和でも人を思いやる気持ちをなくしちゃダメです。 なぜ、はたらくのか 94歳・女性理容師の遺言 作者: 加藤寿賀 出版社/メーカー: 主婦の友社 発売日: 2012/01/01 メディア: Kindle版 この商品…

ガリレオの苦悩 – 東野圭吾

天才物理学者が、次々とトリックを解決していくお話です。 犯行動機には興味が無いとか ガリレオの苦悩 (文春文庫) 作者: 東野 圭吾 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/10/07 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 121回 この商品を含むブログ (23件) …

フルハウス – 柳美里

嫁は出て行っていて、子供は成人している男性が、郊外に家を購入するお話です。 すでに家族は壊れていますが、家族であろうと行動してしまっています。 フルハウス (文春文庫) 作者: 柳美里 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1999/05/07 メディア: 文庫 こ…

長距離走者の孤独 – シリトー/丸谷才一・河野一郎訳

非行少年少女が保護されている感化院で、長距離走競技会に優勝候補で出場する少年のお話です。 周りの雰囲気に流されず、自分で考えて選び出すっていうのが、カッコイイのです。 長距離走者の孤独 (新潮文庫) 作者: アランシリトー,Alan Sillitoe,丸谷才一,…

マルタの鷹 – ダシール・ハメット/宇野利泰訳

サンフランシスコの私立探偵男性が、美しい女性から失踪した妹の捜索を依頼されるお話です。 有名アニメルパン三世を活字で読んでいるような気分になれる、ハードボイルド作品です。 マルタの鷹〔改訳決定版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者: ダシールハメ…

蜩ノ記 – 葉室麟

3年後に切腹を控えた男性を監視することになった、若者のお話です。 武士道を貫いたなかでの最適解を辿っていく、謎解きミステリー的な印象です。 蜩ノ記 (祥伝社文庫) 作者: 葉室麟 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2013/11/08 メディア: 文庫 この商品を…

罪と罰 - ドストエフスキー (著)/工藤 精一郎 (訳)

「1つの罪悪は100の善行によって償われる」をやってみた、青年のお話です。 家族、友人、その他から、青年への 罪と罰(上)(新潮文庫) 作者: ドストエフスキー 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/07/29 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見…

諜報員アシェンデン – サマセット・モーム

第1次世界大戦中、中立国スイスを拠点として暗躍する、表の顔は小説家のイギリス人スパイのお話です。 どんなに知的で魅力的な女性だとしても、毎朝スクランブルエッグでは、辛いかもしれません。 英国諜報員アシェンデン (新潮文庫) 作者: サマセットモー…

山小屋物語-改編版- – 山下春樹

南アルプスの山小屋を営む、男性のお話です。 静かに四季が流れていく中で、訪れた人々は、様々な記憶を持ち帰っていきます。 山小屋物語-改編版- 作者: 山下春樹 出版社/メーカー: YPS 発売日: 2014/06/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

エンジン・サマー Engine Summer – ジョン・クロウリー John Crowley/大森望訳

機械文明が滅んだあとの世界で、恋と旅をした「男子の記憶」のお話です。 人間から科学や文化を取り除いたとして、本当にピュアに戻れるだろうか?って疑問を持ってしまいます。 エンジン・サマー (扶桑社ミステリー) 作者: ジョンクロウリー,John Crowley,…

爛柯の宴(第四局) – 松井 琢磨

仕事を取るために、取引先社長と囲碁対決する、囲碁バカ日誌な新入社員のお話です。 本家の浜ちゃん以上の鈍感力で、周りを巻き込んでいくドタバタが楽しめます。 爛柯の宴(第四局) 作者: 松井琢磨 出版社/メーカー: ごきげん文庫 発売日: 2019/07/24 メデ…

スティル・ライフ – 池澤夏樹

染色工場のアルバイトで知り合った男性のお仕事を手伝うことになった、若者のお話です。 世間からほんのちょっと離れていますが、こっそり戻ってまた離れる静かな生き方っていいかも知れません。 スティル・ライフ (中公文庫) 作者: 池澤夏樹 出版社/メーカ…

漂砂のうたう – 木内昇

明治新政府の時代を、武家の家で育った若者が、根津遊郭の立ち番を生業として暮らすお話です。 周囲の人々が次々に新たな道を選んでいくと、自分は本当にあせってしまいますよね。 漂砂のうたう 作者: 木内昇 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2010/09/24 メ…